【脱ステ】アトピーの治療記 漢方で体質を改善する 〜さよならステロイド〜
わたしはアトピーです。
そんなわたしがステロイドと保湿剤から解放された話をします。
アトピーってむちゃくちゃ痒いです。
経験のある方なら分かっていただけると思いますが、むっちゃくちゃ痒いです。そして、ずっと永遠に痒いんです。
まだ蚊に10ヶ所刺された方がマシなくらい
ステロイドや保湿剤から解放されたというのはどういうことか
◉痒みが出る → 掻く → 皮膚が壊れる → ステロイド塗布 → 痒みおさまる
これが以前のわたしのアトピー対処。
現在ではどうなったかというと
◉痒みが出る → 掻く → 皮膚が壊れない →ステロイドを塗る必要無し → ほっとく → 痒みおさまる
皮膚が壊れなくなった。正確に言えば、壊れるまで掻くことがなくなったのと、単純に皮膚が丈夫で強くなったんです。
今はもうステロイドを使うことはありません。
アトピーに悩んでいた時期と、今を比べて一つ言えることは
「気持ちが楽になりました」
ピリピリと張り詰めていた気持ちが、優しく解かれて、ゆる〜く落ち着いた気持ちです。
では、なぜステロイドや保湿剤から脱し、楽な生活を手に入れたのか
そこで、わたしが経験したアトピーとの思い出を、一緒に振り返ってくれませんか
アトピーを倒すために、闘った日々を紹介させてください。
同じ悩みを持つ方の、少しでもお役に立てればと思って書きました。
1 .物心がついた時には痒かった
生まれた時からアトピーだったので、痒いのが普通。デフォルトで痒い。そんなスタート。
1-1 人目につくのが辛い
アトピーで一番辛いのは、ガサガサになった肌を人に見られることでした。汚いものを見るような目で見られていると自分で勝手に思い込み、肌を隠すように生活します。
アトピーって、肌が赤黒くなるんです。あれは、ステロイドの副作用によるものでした。思春期真っ只中の多感な少年には辛かったです。
1-2 アトピーが何者なのかも分からない
アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん、英語: atopic dermatitis)とは、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症を伴うもの。(Wikipediaより引用)
とりあえず、なんかのアレルギーっぽい。という感覚。具体的になんなのかってのは今も分かりません(´∀`) てへ
なんかのアレルギーに反応して、ずっと痒いんだ。じゃあなんだ?反応してるアレルギーって。食べ物か?着てる服か?でも、ご飯や服は毎日替えてるのに、毎日痒いぞ、どうなってんだ?アレルギーってなんだ!
じゃあもう、酸素か?酸素なのか?!そしたらアトピーとは永遠の付き合いになりそうだな!はぁーっ!!
と自暴自棄になることもありました。
結局、アトピーを引き起こしているアレルギーは今も原因は分かりません。本当に酸素なのかもしれません。
でも、原因なんていいんです。
それは読み進めれば分かります。
2 .お医者様と出会う
〜 アトピーの息の根を止める 〜
わたしのアトピー人生での最悪期は一人暮らしを始めた22歳。
環境が一気に変化し、仕事をするようになったので、ストレスも手伝い、わたしの皮膚は最高に荒れていました。痒みMAX時代突入。
そんな時に、あるキーワードに出会います。
「脱ステロイド」
それは、ステロイドを使わないようにしましょうというものでした。
アトピーと闘える唯一にして最強の武器ステロイド、それを手放せだと!?
よりにもよって、この痒みMAX期にステロイドを捨てたらわたしの皮膚は終わる。そう確信していたので、その療法は辞めようと決めていました。
しかし、それから数ヶ月後、わたしは脱ステロイドに挑むことになりました。
治したい。アトピーを根絶したい。22年付き合ったアトピーにいい加減ウンザリしていたんだと思います。
めちゃくちゃ怖くて、とても勇気が必要でしたが、それ以上に治して楽になりたいという気持ちが強かったんだと思います。
2-1 お医者様とのお約束
①今日からステロイド、保湿剤の使用を禁ず
②水分を制限す。
一日に摂取していい水分は1ℓまで!
③処方した漢方をちゃんと飲み切ること
今まで、肌を保湿してなんぼの人生でしたが、ここで逆転。肌を乾燥させる人生がスタートしました。
2-2 脱ステロイド、脱保湿生活の幕開け
わたしはステロイドを捨て、代わりに新しい武器を手に入れました。
- 漢方
- モクタール(塗薬)
この二つです。
まず、漢方について。もらった漢方は2種類。
①黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
効果:身体の熱を下げる。皮膚を強くする。
一日3回、食前に飲む
黄連解毒湯はめちゃくちゃ苦いです。最初は飲むのにとても苦戦しました。しかも、食前に飲むので、口の中に苦味が残り、食欲が減退してました。漢方ダイエットが自動で発動してました。
②猪笭湯(チョレイトウ)
効果:おしっこをドンドン出して、体内から毒を出す
一日2回、食前に飲む
猪笭湯の味は、普通です。その効果がおしっこをドンドン出すというものなので、喉が渇きます。とにかく体内から水を出して、身体を乾燥させます。
お医者様からは水分制限をされてました。一日の飲んでいい水分は1ℓまで。一日水分1ℓで生活します。
2-2 漢方の利き目について
漢方の効果が実感出来るまで、2ヶ月くらいですかね。
まず、肌が乾燥してくるのが分かります。水分制限してるということもあり、今まで、皮膚を引っ掻くとジュクジュクしていた肌が、引っ掻いてもジュクジュクすることはなく、乾燥してカサカサというか、サラサラになってきます。
2-3 救いの塗薬 モクタール
モクタールと特長は
くさい、効かない、茶黒い、ノビが悪い
くさい:独特なくささ。炭とピーナッツを混ぜて燻したようなにおい。
効かない:ステロイドのように即効性が無い。
茶黒い:衣服に着くと、黒くなってなかなか落ちない。というか、完全に落とすのは無理。
よって、パジャマは付着してもいいように黒がおすすめ。
ノビが悪い:肌に塗るときに全然のびない。粘土を塗っているような感じ。
なんじゃそれ!おい!デメリットだらけで、それじゃあ塗る意味が無いじゃないか!
・・・お待ちくだされ・・・
この薬モクタールは副作用が無いんです。このメリット一個で、十分デメリット達を黙らすことが出来るのです
どういうことかというと、
即効性こそないものの、副作用がなく、安心して使えるというところが非常に大事なのです!!
3 .ステロイドさん
ステロイドさん、わたしは貴方に大変お世話になりましたが、すいません、わたしはもう貴方のこと好きではありません。
3-1 新恋人 モクタールとの比較
簡単に二つの違いを申しますと
ステロイド:塗れば塗るほど皮膚が弱くなる薬
モクタール:塗れば塗るほど皮膚が強くなる薬
上記の通り、モクタールの最大の強みは副作用が無いことです。つまり、皮膚に悪影響無く、安心して塗ることができて、皮膚を丈夫にします。
一方、魔性の女 ステロイド。(ステ・ロイ子)
ステロイドを塗れども塗れども、楽にならない様子。
それはまるで、お金を貢げども貢げども、振り向いてくれない女性と似ている(?)
ステロイドは塗れば塗るほど皮膚が薄くなっていきます。
それは、付き合えば付き合うほど財布が薄くなっていく魔性女といえます(ファッ!?)
3-2 魔法の薬、ステロイド
ステロイド外用剤の一般的(古典的)な副作用とは、
◯皮膚萎縮:表皮が薄くなる。これにより真皮の色が浮き出て赤っぽくなる。特に毛包周辺に赤褐色を認める。血管が浮き出て見える。
◯弱い力で簡単に出血する(掻き壊しやすい)
◯刺激がダイレクトに伝わるため、かゆみ、ヒリヒリ感が増強される。
(Wikipediaより引用)
わたしは、ステロイドがあの赤黒い肌をつくっていたとは知りませんでした。
3-3 皮膚が厚くなった
脱ステロイドを始めて一番驚いたのは、皮膚が厚くなったことです。
いつもの感じで肌を引っ掻いた時、いつものヒリヒリ感が無くて
「あれ?痺れてるのかな」と思ったほどです。
4 .すべて季節のせいにしてしまおう
わたしが一番伝えたかったのは、全部季節のせいにしちゃおうよ、ってことです。
X 痒いのは自分のせいだ
◯ 痒いのは季節のせいだ
こう自分に思い込ませることが大事なんです。どういうことかっていうと
わたし(当時)「なんでこんな痒いんだ」「なにが原因なんだ」「アトピーってなんだ、ステロイドってなんだぁああー!うおー!痒ー!」
師「うん、気圧なんだよね。
気圧が変動する時に痒くなってるんだよ」
・・・それからわたしは痒みが出た時にこう考えています・・・
痒いのは自分が悪いんじゃないんだ
↓
痒みの原因は気圧の変動
気圧をコントロールするのは無理だ
↓
じゃあ、しょうがないんだな
↓
気圧の変動は季節が変わる時、
それが終われば痒みは収まるんだ
ここで大事なのは、自分を責めない
それによって気持ちが解放されて楽になります。
全部、季節のせいだ。
4-1 気圧の変動に備える
気圧が変動する情報をあらかじめキャッチしておけば、来るであろう痒みに備えることができます。
脱ステロイド開始した初期の頃は、気圧をチェックして備えてました。
現在は、「あー痒いなー、そろそろ季節がかわるんかなー、ポリポリ」という感覚。
5 .わたし vs アトピー
脱ステロイドの難易度は、今までどれくらいステロイドを使用してきたかが一つの基準になるそうです。
わたしは、常に肌身離さずステロイドを持ち歩いてましたが、強いレベルのものではありませんでした。
使用していたのがコチラ
◯リンデロン-V(Ⅲ群 strong)
◯ロコイド (Ⅳ群 mild)
ステロイドのレベルはstrongとmild
5-1 脱ステロイド期間
わたしの場合は、通院して1年で安定した気がします。
初期の頃はやはり、痒みがなかなかおさまらず苦戦しました。
覚えているのが、寝れなかったことです。痒くて痒くて寝付けない日は地獄でした。
痒みが出たときは、素直に掻いてました。ひとしきり掻いて、あとはモクタール頼み。
でも、このモクタールがくっさいし、シャツに色がつくしで、苦労しました。
5-2 戦って勝つ
結果、脱ステロイドやってよかったなと思います。
治療には1年〜2年要しましたが、
人生80年として、そのうちの1年か2年。
80年あるうちの1、2年をアトピー治療に挑んでみても良いのではないでしょうか。
わたしは、治療以来、再発していません。再発したところで、アトピーをコントロールできる絶対の自信があります。
「〇〇(住所)スペース 脱ステロイド」で検索してみましょう!
■ まとめ
長文、最後まで読んでいただきありがとうございました。
- アトピーの原因は分からない
- ステロイドの代わりに、水分制限して、漢方&モクタールで立ち向かう
- ステロイドの副作用は怖い
- 痒いのは季節のせいにして、自分を責めない
- 最寄りの脱ステロイドの皮膚科を検索!
さいごに
アトピーに悩まされている人は優しい人が多い、となんかの本で読みました。
みなさんは優しい人なんです。
自分にも優しく、大事にして欲しいです。
決して自分を責めたりしないで。
皮膚と心を通わせましょう。